会長の持ち込んだおかしな薬のせいで女の体になってしまい数時間。
会長は俺とスザクを残してさっさと登校してしまった。
時間が経てば治るわよという軽い台詞を残して…
時間が経てば治るって確証はあるのか?
治らなかったらどうするんだ!?
その前にスザクを使えって置いていくな!
使うって何に使うんだ!?
体力以外取り柄が無い体力馬鹿をっ!!
「あ、あの、ルルーシュ?」
スザクがおそるおそる切り出した。
「なんだ?」
目をそらしながらなんて怪しすぎる。
ヤツは何が言いたいんだ?
「どうした?何か言いたいのか?」
まどろっこしいのは嫌いだ。
聞いてやると、申し訳無さそうにスザクが俺を指差した。
「ルルーシュ、脚組むのやめない?刺激が強すぎて…」
ん?
俺は今脚を組んでソファーに座っている。
何の刺激が強いんだ?
でもスザクがそう言うならと俺は組んでいた脚を崩す。
しかし…
「ルルーシュっ!脚閉じて!!」
注文の多いヤツだな…
どうやら脚を閉じて座らないから下着が見えるらしい。
会長に下着は着替えないと抵抗したが、ラインが美しくないと押されて着替えさせられたせいで、下着も女物だ。
しかも普段下着が黒だから黒の物が良いと言ったら、これしかないと言い切り、出して着たのは黒のレース付きの紐パン……
…………………屈辱だっ!!!!!!!!
「ねぇ、ルルーシュ?あのさ……」
スザクが耳元に近付いて囁く様に訊かれた。
「キス、していい…?」
と。
キス。
@接吻。口づけ。
Aビリヤードで一度触れた球と再び触れ合うこと。
BY広辞苑っと。
ちなみに今の状況からしてキスの意味は前者だろう。
「な、なんでだ!?キスなんて女としろ」
「今君は女の子だよ」
確かに…
で、でも…
「キスは好きなヤツとするものだろ」
「僕はルルーシュが好きだよ」
…………………
気のせいだ。
開いた口が塞がらない。
「ねぇ、だから、しても良い?」
真剣な目で迫られたらちょっと困る。
「だ、だからキスは好きなヤツとするんだぞっ!!」
「だから、好きな人としたいんだ」
好き?
スザクが??
俺を???
「スザク、落ち着け」
「落ち着いてるよ。」
むしろ落ち着いてないのは俺の方か?
落ち着け、自分!
グルグルしながら対策を考える。
無理だ…!!
「ねぇ、ルルーシュ…」
今抵抗しなければされてしまいそうだ。
目前にはスザク。
しかもドアップ。
後ろはソファー。
もう少し倒れれば俺はスザクに押し倒された状態になる。
「スザク…?目が据わってるぞ」
「だって本気なんだもん」
『もん』ってなんだ、『もん』って!?
何処の女子学生だっ!!
「ごめん。もう我慢出来ない…」
息が止まり、時間が止まった。
スザクの唇と自分の唇が重なった。
意外に柔らかい…
放心した拍子に後ろに倒れ、文字通り覆い被さるスザクな状態だ。
「ルルーシュの処女もちょうだい?」
キスしたらすぐに次か!?
お前には段階が無いのか?
「ルルーシュの全部が欲しいから。唇も、処女も、全部」
処女をやるって事は即ちセックスをするという事で…
「痛いんじゃないのか?」
「優しくするよ」
「ホントに?」
「約束する」
何処からそんな自信が生まれるのか謎だが、スザクは痛くしないと言っている。
相手がスザクだからだろうか、真剣な目に見つめられて、スザクにならあげても良いかと思う自分が居る。
「スザク…」
スザクの名前を呼び、今度は俺からスザクの首に腕を絡ませキスをする。
そのキスを承諾ときちんと受け取ったスザクは、舌を絡めたキスを返してきた。
やばい…
キスだけで下半身がジンジンする。
もぞもぞとしていると、スザクの指が下着の隙間から入り込もうと指が太股にあたる。
「あんっ…」
慌てて手で口を押さえたが、出たものが戻る筈も無く…
「可愛い声。もっと聞かせて」
とスザクに手を退けられてしまう。
隙間から入り込んだ指は奥まで侵入し、急遽増設されてしまった器官を犯す。
「あっ…んっ……ぁ…」
指が1本から2本、2本から3本へと慣らされながら増えていく。
俺はあえぎながらスザクの指を締め付けた。
「それは抵抗してるの?誘ってるの?」
クチュクチュと中を掻き混ぜられれば、ビクビクとのけぞる体。
「凄いね。感度良いや。溢れてるよ」
何が?と聞き返す余裕も無く、無駄に中で指が動き、無駄にあえがされる。
「痛い?」
「ううん…」
痛みは無い。
むしろ気持良くておかしくなりそうだ。
「ねぇ、脱がして良い?」
「あぁ」
聞かれている意味も分からずに承諾すると、スザクの指先が腰の紐を引っ張る。
するりと布が肌けて風通しが良くなってしまった。
「凄い。下着がビチャビチャ」
抜き取られた下着がソファーの下に投げ捨てられた。
なんかエロティックだ。
腰にスザクの腕が回る。
「入れるよ」
短く、熱く予告され、頷くとスザクの指が抜かれた。
スザクの衣服が寛ぎ、スザクのモノが表れた。
そしてそのまま俺のに宛てがわれ…
「んっ…あぁっ…あっ…」
スザクの体重が一気に掛けられ、俺の中にぐっとスザクが入る。
「ルルーシュの中、気持良い」
抱き締められ、動きが止まる。
中でスザクのがドクドクしてる…
「動いて良い?」
「あぁ…」
承諾と共にスザクが動き出す。
始めはゆっくりと。
奥をえぐられたと思ったら浅く突かれ…
リズム良く、気持良くさせてくれる。
「スザク……気持良い…」
「ルルーシュ…愛してる……」
あえぎながら紡がれる言葉はヤケに耳に残り、脳が麻痺する。
加速する…
俺はそのまま意識を失った。





此処は?
気が付いたら自分の部屋のベッドの上だった。
扉が開き、誰かが入ってくる。
咲世子さんか?
「ルルーシュ、大丈夫?」
予想に反して入って来たのはスザク。
「水もらって来たよ。大丈夫?腰痛くない?」
ベッドの隣の机に水の入ったグラスを置き、スザクは床に座り寝ている俺に顔を近付ける。
「大丈夫だ。体はまだ治らないみたいだけどな」
綺麗に洗われた後らしかったが、柔らかい体はそのままだった。
「そっか。でも僕は女の子なルルーシュのが良いな。それに、女の子のままならお嫁さんにしたいぐらいだし」
……………嫁!?
びっくりして飛び起きるが、腰に激痛が走った。
「痛っ!!!」
「あ、ルルーシュ!?無理しちゃ駄目だよ!!」
飛びすぎだ、お前の話は!
でも少し、少しだけ、一瞬だけ、スザクの嫁も楽しいかも知れないと思ってしまうのだった。
=END=



**あとがき**
以前に書いた突然ルルが女の子〜の続編です。
瑠依は甘々が大好きです。(今更です。)
さて、いつになったらこのルルの体が治るのかは、管理人さえも分からない…(笑)
07.08.08